ご利用者様ご本人の意見を尊重

ご本人の意思を尊重すると言う単純なことが、実はとても難しいことです。

今、ご希望されていることと、必ずしも長いスパンでの意志とが合致するとは限らないからです。

人によっても、その表現に差があります。

「いらない」と言ったけど、照れていらっしゃるだけだったり、「OK」と言ったけど、周りに気を遣っただけで本当は「NO」だったり。

介護現場ならずとも、よくある話です。

また、代弁者としてのご家族がご本人の意思と合致していないこともあります。

ただ、介護従事者側の意志を押し付けることだけは絶対にしません。

お話をよく伺い、全体の流れを見渡して介護にあたらせていただきます。

身体拘束のない介助

他のご利用者様に危険が及ぶときに緊急避難的に行う身体拘束以外、一切の拘束を行いません。

90パーセントの介護

介護には全力を尽くしますが、10%は力を抜きます。

「安全のため」などと言う言葉のために「管理主義」になることは意味がありません。

しかも、「楽しみ」に多少の「危険」が伴うことは我々よりもご利用者様ご本人が一番よくご存知のことです。

10%の力は抜きますが、手は抜きません。

少し「ゆるめの介護」を目指します。

看取り介護指針

人間は誰しもが毎年1つの歳を重ね、そして歳を積み重ねれば自然の摂理として必ず死を迎えますが、死を目前にしたときの医療行為の範囲は死生観や宗教観などにより千差万別です。入所時もしくは必要に応じてご面談をさせていただき、それぞれのご希望を承ります。

必要以上の医療行為を望まず故郷苑で最期まで過ごされたい方のために、故郷苑では人間としての尊厳を最大限に尊重した看取介護を下記の「看取介護指針」に則って実施することができます。