公式ブログ

貧困ビジネスと誹謗を受けました

2010年8月31日
by uk

先日、千葉県でハートピア故郷苑の監査をする担当者から

ハートピア故郷苑の事業について

「貧困ビジネス」と誹謗されました。

ハートピア故郷苑は謂わゆる「貧困層」の方からの

不当な搾取を事業には絶対にしておりません。

また、

経済的に苦しい人を安易に「貧困」などと括った発言も

絶対に赦せません。

ハートピア故郷苑はこれらに断固として抗議します。

 

ハートピア故郷苑では、

生活保護を受けている方のご入居も行っています。

生活保護にご縁がない方にとっては、

「生活保護」と言うだけで悪いイメージを想像されることでしょう。

確かに、一部には不適切な受給をしている人もいるでしょう。

しかし、現実はそんな人ばかりではありません。

  「働きたくても働くことができない人」

がいます。

  「制度の隙間で年金等の受給が出来ない人」

もいます。

一番世間から認識されていないのは

  「生活は自立していたのに、病気等で介護が必要となって

   でも、介護ができる家庭環境にない人」

でしょう。

この方たちには公的支援の存在そのものが伝わらないため

「介護疲れ」での不幸な事件などが頻発しています。

「不労所得」で遊んで暮らしている訳ではないのです。

 

さて、

生活保護を受けている方が介護を必要としたとき

どうなるでしょうか。

急性期を過ぎたら病院は退院しなければなりません。

(これは厚生労働省が作った「ルール」です。)

介護認定を受けても、帰った家では

日中に最低限の家事補助しかしてはもらえません。

(これも厚生労働省が作った「ルール」です。)

適切な介護が必要なのに適切な介護を得ることができない。

これが「介護難民」です。

本来、収入に応じた費用負担で入ることが出来るはずの

  「特別養護老人ホーム」

は、どこも順番待ちで数ヶ月は待たされます。

数千万円を払えば、

明日にでも高級な老人ホームのスタッフが

玄関までお出迎えをしてくれることでしょう。

じゃあ、お金がない人は野垂れ死にをしなければいけないのか。

現在の制度ではそれが現実なのです。

 

病院のワーカーさんから切実な相談を受けたとき、

ある方が生活保護を受けていることを知りました。

その方は退院しても家庭で適切な介護を受けることはできません。

介護される側が衰弱するか、介護する側が衰弱するか、

こんな瀬戸際、

いや瀬戸際どころか

本当はここに書けないぐらいもっとキツい話なんです。

苑に戻れば楽しそうにしているお爺ちゃんお婆ちゃんがいて

でも、目の前には病院のベッドに拘束されてるお婆ちゃんがいる。

  「受け入れます。」

他には何も考えられませんでした。

 

これを「貧困ビジネス」と総じられては、

頑張っているスタッフに申し訳が立ちません。

お金持ちばかり入居させたら、蔵が建ちます。

スタッフにもっとお給料を払えるかも知れません。

でも、お金だけでこんな大変な仕事しません。

お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒に笑ったり、一緒に泣いたり、

ときには怒られたり怒ったり。。。。。。

人間と人間が色んなことを生み出すのが楽しくて

スタッフは頑張ってくれています。

 

おいっ、「貧困ビジネス」ってほざいたA君、

うちのスタッフを舐めんじゃねぇぞ。

机の上からだけ眺めているから、

そんな発言が出るんだわ。

体を動かしてみろよ、現場に出てみろよ。

昨日、別の役所の人が別件で来ていたけどなぁ、

一緒になって汗水流してくれたぜぇっ!

 

最後になりましたが、

生活保護の方をお預かりしましても

ハートピア故郷苑は

 「介護のレベル」「生活のレベル」

の何れをも絶対に下げていないことを

そして

これからも下げないことを

この場をお借りして誓います。

« 前の記事へ  公式ブログトップ  次の記事へ »


過去の記事(年月別)