介護報酬の不思議
2011年6月28日
by uk
私たちの施設~有料老人ホームは
介護保険制度の中で「贅沢施設」と言う位置付けにあります。
でも、
病院の医療費制度改革などがあり
急性期を過ぎた患者さんは退院を余儀なくされている現実の中では
受け皿としての必要性が高まっています。
もちろん、大手飲食チェーン様やゼネコン様が運営されるような
高級な施設様は受け皿にはなりにくいと思いますが、
故郷苑のように入居費用などを低く抑えることができた施設は
受け皿になっています。
一方で、
この需要に目を付けた悪徳な連中がいます。
違法ではないのですが、合法だとも言えますまい。
謂わゆる「お泊りデイ」と言われる施設ですが、
実態はかなり悲惨なものになっています。
売却も賃貸もできないような古民家を使い
消防法の規制を受けない範囲(定員10名以下)でデイサービスを行い
介護保険外のサービスとして有償で宿泊もさせると言うものです。
バリアフリーですらなく、スプリンクラーなどは当然ありません。
少ない職員ですから万一の火災のときなどは
避難誘導などは到底無理でしょう。
デイサービスの介護保険単価の方が
特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム)の保険単価よりも
高いと言う逆転現象がこれを生んでいます。
余りにも拡大したので東京都は最低基準を設けましたが
これは「せめてここだけは守ってくれ」と言うレベルのもの。
お墨付きなどではありませんが、
業者は東京都に認められたと嘯いています。
こんなところを「施設」などと呼びたくもありません。
村長はTBSの社会部やNHK千葉の社会部に実態の報道を要請しましたが
何もしてくれないようです。
もし
このブログを読んでくださる方で同じく問題に感じていただける方がいましたら
是非、この記事を広げていただければ幸いです。