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認知症から行き倒れ~警察・消防は保護せず

2015年4月 8日
by 村長

 毎日新聞のインターネット版(平成27年4月8日配信)によれば、昨年8月に横浜市の認知症の男性(当時83歳)が行方不明になり、東京都中野区で倒れているのを発見されたそうですが、消防や警察は救急搬送や保護をせず、2日後に死亡していたそうです。

 消防は「男性が搬送を辞退した」、警察は「受け答えがしっかりしていて認知症の人とは思わなかった」そうです。確かに経緯を検証すると、個々の消防官や警察官の対応に積極的な瑕疵は見当たりません。手続きも適法に行われているようです。
 ただ、適法に行うことを目指す余り事務的ではなかったかなっと村長は思うのです。もっとハートフルに地域医療や介護事業者と連携してくれたら、このお爺ちゃんはご家族のところに帰れたんじゃないかなって思うんです。
 認知症に詳しい専門家は「再発防止のため協議を」と呼び掛けているそうですが、警察さんと消防さんの連携はもちろんのこと、中核病院の地域連携担当者さんや生活保護のワーカーさん、保護観察官さんまでの幅広い人たちの連携が望まれます。そこには我々介護事業者も受け入れ機関として入る必要があるでしょう。

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