公式ブログ

綿柎開(わたのはなしべひらく)。

2019年8月23日
by テツ子

お久しぶりの七十二候です(^^)

七十二候は、気候の変化や動植物の

様子が短い文で表されています。

夏至、秋分、冬至といった一年を

24分割した二十四節気

それぞれさらに3分割したものが七十二候です。

さらに詳しくは以前のブログから(^^)

https://www.furusatoen.jp/blog/official/2019/03/content.html

今日8月23日から、二十四節気では

「処暑(しょしょ)」に入ります。

処暑とは、厳しい暑さの峠を越した頃を言い、

朝夕は涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます(^^)

そして23日~27日を七十二候では

「綿柎開(わたのはなしべひらく)」になります。

large.jpg

これは綿を包むガクが開き始める頃で、

綿の実がはじけ白いふわふわが顔をのぞかせた様子を言います。

幼い頃、母親にこれが糸や洋服になるんだよ、

と教えられ、このふわふわが洋服になるなんて不思議~!

と驚いた記憶があります(^^)

綿の歴史を見ると8世紀末にインドから

日本に伝わりますが、栽培がうまくいかず繁殖しませんでした。

その後、朝鮮や中国から輸入していましたが、

15世紀末~16世紀中頃から

日本における綿作、綿業が始まったとされています。

現在では、海外からの輸入がほとんどで

日本における綿の国内自給率はゼロに近いです。

日本は、綿の産地としては気温が低く多湿なため、育ちにくい環境です。

そういう事情もあり、国内綿生産は撤退していったそうです。

しかし、ここにきて日本の古来より栽培

されてきた「和綿」を復活させる動きが

各地で活発になっているそうです!

いつかまた「綿柎開(わたのはなしべひらく)」

様子を身近に感じられる日が来るのかもしれませんね(^^)

« 前の記事へ  公式ブログトップ  次の記事へ »


過去の記事(年月別)